【COLUMN】フリーランス人材を活用するには?メリット・デメリットを解説!
コロナ禍によるテレワークの普及で、これまで以上に「働き方」や「キャリアビジョン」を考える機会が増えたのではないでしょうか。そんな中、注目を集めているのが「フリーランス」という生き方。会社に所属せず、働き方を自由に変えられる生き方に、注目が集まっています。
しかし、企業目線でみたときにフリーランス人材の活用にはまだまだ課題もあります。そこで、この記事ではそんなフリーランスを活用するメリットやデメリット、活用のポイントをご紹介します。
フリーランスとは
フリーランスとは、会社に所属せず、プロジェクトごとに仕事を受注し、働く人のことです。エンジニアやデザイナー、ライターなどに多く、個人の能力や経験を使って仕事をしています。フリーランスの語源は中世のヨーロッパ。当時は戦争のたびに傭兵団と契約し働くフリーランサー(free lancer)が多く、その働き方からフリーランスという言葉が生まれていると考えられています。
なぜ今、フリーランスが注目されている?
そんなフリーランスですが、なぜ今こんなにも注目されているのでしょうか。そのきっかけの1つが「DXの推進」にあると考えられています。近年はデジタル化が進み、ビジネスモデルや組織の体制が変化しつつあります。こうした動きに対応するためにはもはや社内のリソースだけでは足りず、外部の有識者や技術者を積極的に活用しなければなりません。そうした背景から、フリーランスへ業務を委託することが増えています。
また、デジタル化に伴い、サービスのクラウド化や高度化も大きく影響しています。今まで特定の技術は特定の業者へという流れが一般的でしたが、今はフリーランス向けの案件マッチングサイトやプラットフォームが急増しています。そのためフリーランスとマッチングがしやすく、直接やり取りができることもあり、フリーランスを活用している企業が増えています。
正社員とフリーランス人材の違い
正社員とフリーランス人材の違いの1つは、企業と正規の雇用関係にあるかどうかにあります。正社員と違いフリーランスは企業と雇用関係にないため、原則として企業が雇用保険や労災保険、社会保険料の負担は行いません。
また、上記のような理由からフリーランスは基本的に働く場所や時間の制限を受けません。契約形態にもよりますが、求められるアウトプットを出すことが基本になるため、自分の生活リズムに合わせて調整を行います。企業に縛られる部分が少ないため、こうした自由な働き方をもとめてフリーランスになる方もいらっしゃいます。
フリーランス活用のメリット・デメリット
企業がフリーランス人材を活用することに、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。ここからは詳しくその理由についてみていきましょう。
フリーランス活用のメリット
案件単位での依頼が可能
企業が何か新しいことを始める場合、イチから技術を習得し実践するを繰り返していけば、莫大な時間とコストがかかってしまいます。そうした際、フリーランスの活用がおすすめです。特定のスキルを持ったフリーランスを活用することで、企業が求めるスキルやノウハウを得られ、新たに人材を育成するコストも抑えられます。
また、フリーランスは案件単位で仕事を請け負うため、この期間はフリーランスに業務を委託するというような依頼が可能です。事業フェーズによって、仕事を依頼することも可能です。
社内業務の負担軽減
現在、従業員の働き方が変化しつつありますが、とはいえまだまだ仕事が山積みで今にもパンクしそう…ということも。そんなとき、フリーランスの活用が有効です。もちろんフリーランスの稼働状況にもよりますが、正社員を採用することに比べ、導入までの期間が抑えられれます。
フリーランス活用のデメリット
品質管理コストが増える場合も
ここ数年、フリーランス人気の高まりも合わさって、様々な方がフリーランスとして業務を始めています。しかし、中には品質があまり伴わない方がいるのも事実。その場合は確認の回数や修正に思ったよりも管理コストが掛かってしまう場合があります。
そうしたことを防ぐため、小さめのプロジェクトから始めるなどの対応を行いましょう。品質を確認しつつ、徐々に業務量を増やすなどの調節を行うと良いかもしれません。
人材の検討・採用が難しい場合も
フリーランスは個人で活動している方がほとんどのため、求める人材を探すことが難しい場合があります。そうした背景からフリーランスとの案件マッチングサイトなどもありますが、一度に複数人のフリーランスを採用したかったり、特定のスキルを持ったフリーランス人材を探すことが難しい場合があります。
フリーランスを活用するポイント3選
特定のスキルに強みを持つフリーランスを活用することで、事業の成長に繋がります。しかし、仕事の依頼方法や共有がうまくいかないと、その能力を活かしきれないまま時間だけが過ぎ去ってしまうことも。そこで、フリーランス人材を活用するポイントを3つご紹介します。
ポイント①:情報共有、レポートラインをルール化する
ポイントの1つ目は、情報共有、レポートラインのルール化です。フリーランスは個人として複数のプロジェクトにアサインしています。そのため、案件ごとに進捗連絡が遅れたり、必要な情報を伝え漏れたりといったことが発生する可能性があります。そうしたことを回避するため、事前に情報共有の頻度やレポートラインについて話し合いを行い、お互いに納得した形で仕事を進めましょう。
ポイント②:口頭ではなく契約書でのやり取りを行う
フリーランスと仕事を進める前に、きちんと内容や報酬について書面でやり取りを行いましょう。もし、フリーランスにやってほしいことが伝わっていない場合、思っていたような成果物が納品されなかったり、契約外の業務として追加の費用が発生したりする場合があります。トラブルを避ける意味でも、あらかじめ業務範囲や金額感について話し合いを行い、やりとりを契約書にまとめておきましょう。
ポイント③:小さな案件から始める
限られた情報からフリーランスの能力・スキルを把握するのは簡単ではありません。そのため、フリーランスに仕事を依頼する際は、少ない業務量から始め、クオリティを確認し、今後も仕事を依頼できるかの見極めを行いましょう。フリーランスと企業には相性があるため、事前の情報ではできると思われた仕事も、はじめてみたらクオリティが思ったより良くないこともあります。そうしたトラブルを未然に防ぐためにも、まずは小さく仕事を始め、徐々に業務量を増やしていくように調整しましょう。
まとめ
フリーランス人材の急増や働き方の多様化により、フリーランス活用が広がってきています。事前にプロジェクト予算や必要リソースを踏まえながら、品質管理や情報共有などの懸念を払拭していくことで、社内にはない外部の有識者や技術者を有効活用していくことが、今後、加速していくことでしょう。
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